WORLD
世界観
――灰鷲ギルド ハイベル支部・資料室蔵
一勇者は自称である
この世界において「勇者」は称号ではない。剣を持ち、名乗れば、その日から誰でも勇者である。ゆえに世界には勇者が溢れ、酒場は名乗りに拍手をしない。魔王は討伐されても、いずれ戻る。人々はそれを、季節のようなものとして受け入れている。ギルドの掲示板には今日も二枚、貼りっぱなしの依頼がある。「魔王討伐 常設 達成者なし」「古竜討伐 常設 高額報酬 達成者なし」。誰も、気に留めない。
二通貨 ―― モンメリーとピィ
上位通貨モンメリーと、日常の小銭ピィ。1モンメリー=10ピィ。屋台のスープ一杯がピィ2枚。これが庶民の腹の基準である。
ミアはこの「モンメリー」という響きに、何かが引っかかっている。換算した先にあったはずの通貨の名前を、どうしても思い出せない。
三物価の目安(資料室調べ)
| 品目 | 価格 |
|---|---|
| 屋台のスープ一杯 | ピィ2枚 |
| 酒場で一晩の豪飲 | ピィ12〜13枚 |
| 宿代(居眠り山羊亭・一泊・一行分) | ピィ6枚 |
| 臨時雇いの日当(相場より大幅に安い実績値) | ピィ2枚 |
| セクハラ罰金(パーティー内制度・一件) | モンメリー2枚 |
四灰鷲ギルド ハイベル支部
依頼の斡旋所であり、書類の城である。規約はひとつ覚えておけばいい。四人以上のパーティーでなければ、まともなランクの依頼は受けられない。人数さえ揃えば、職業は問わない。受付のドリスは言った。「あんたが何ができるかは、書類は問わない」。バニー衣装は、職業証の正装として認められている。前例があるらしい。
五罰金制度
パーティー内の私的制度。ゴルドの手が動いた場合、一件につきモンメリー2枚。セラが帳簿に記録し、マルヴァへ送金される。口頭のみ(「腰の動きが――」等)はノーカウント。抑止力として設計されたが、抑止できているかは帳簿が知っている。→ くわしくは帳簿へ
六ハイベルの暮らし
自治区ハイベル。ミアの職場は酒場『陽気な冒険者』、看板メニューは白ひげチーズ。パーティーの宿は街外れの『居眠り山羊亭』、看板山羊のクルルの瞼は経済指標と呼ばれるが、当てになった例しがない。